不動産を共有することの問題点とは➀
空き家問題で不動産の相続が話題になっています。
不動産に係ることですが、相続の仕方にも気をつけてください。
最近は不動産を相続するのをためらわれる方も多くいらっしゃいます。
持ち家はあるし、地方の実家を相続しても管理に困るというケースです。
他にも売れにくい、処分に困る不動産は相続したくないという方もいらっしゃいます。
しかし欲しい財産だけ取得して、自分にとって不要なものは相続しないということは出来ません。
そうすると遺産分割方法で共有で持つという考えも出てきますが、
出来れば不動産を共有で取得するのはおすすめしていません。
共有の不動産を売ったり担保に入れたりする行為を法律では処分行為といいます。
このような処分行為をする際には共有者全員の合意が必要です。
全員の合意がないと売却等の処分は出来ません。
自分たちの世代では不動産を処分するにあたり、合意が可能かもしれません。
しかし自分たちが生存中に不動産が売却できなかったときに、
次世代間での共有者の合意を得るのが難しくなることが考えられます。
いざ買いたいという人が現れても共有者間での売却の合意が取れなければ、
売りそびれる可能性も出てきます。
共有者が誰かがわかっていればまだ良いですが、誰かしらが行方知らずになっていると、
大きな労力をかけることにもなりかねません。